2014年4月2日水曜日

2014年度「自然と文明 I ・II 」

科目名自然と文明 Ⅰ・II
開講年2014
曜日・時限火 2
単位2(半期)
キャンパス三田
教室:512
担当教員名宇沢美子/大串尚代/粂川麻里生/巽孝之/川畑秀明
設置課程:学士課程
設置学部文学部

授業科目の内容
文学部の総合講座の新シリーズです。1994 年度より開始されたオムニバス講義で、「前衛と伝統」「死と再生」「愛とセクシュアリティ」「情の技法」などがここ 10 年のテーマでした。

今年度は昨年度に引き続き,「自然と文明」をテーマとしています。

近代以降、「自然」へのまなざしはさまざまな形をとって、文学や芸術において表象されてきた。同時に近代においては、自然を中立的世界として社会とは切り離された領域として描いてきた経緯がある。しかしながら、『虚構の近代』( 1991 年)においてブルーノ・ラトゥールが指摘するとおり、近代において作り出された自然と文明・文化・社会を切り離す枠組みにこそ疑問が提示されるようになった。

本総合教育科目では、自然と人工、自然と芸術、自然と社会などの対立項が現代においてどのようにとらえられるのかを、様々な分野から切り込む一連の講義により、「自然と文明」について考察することを目的とする。

▼春学期日程(敬称略)
04/08:イントロダクション

04/15:①宇沢美子(文学部英米文学専攻/コーディネーター)
   「文明と病」授業 pdf /授業風景

04/22:②納富信留(文学部哲学専攻)
   「ギリシャ哲学の「自然」概念」参考文献授業風景

04/30:③巽孝之(文学部英米文学専攻/コーディネーター)*火曜日代替授業日
   「空から何かが降ってくる」参考文献授業風景

05/06:休講(振替休日)

05/13:④塩谷信幸(北里大学名誉教授)
   「人は何故美を求めるか?〜美容外科の場合〜」参考文献授業風景

05/20:⑤大野輝之(自然エネルギー財団) 
   「自然エネルギーの時代―世界と日本」参考文献授業風景

05/27:⑥伊澤栄一(文学部心理学専攻)
   「カラスから考える“こころ”の起源」授業風景

06/03:休講(慶早戦)

06/10:⑦藤田直哉(東京工業大学)
   「戦後日本 SF と科学技術」参考文献授業風景

06/17:⑧粂川麻里生(文学部独文学専攻)
   「ゴジラの60年」参考文献授業風景

06/24:⑨高橋義人(京都大学名誉教授)
   「自然に反した文明と宗教批判――ルソーとゲーテの場合」参考文献授業風景

07/01:⑩田中由浩(名古屋工業大学)
   「ロボットと人、そして触覚」参考文献授業風景

07/08:⑪高橋勇(文学部英米文学専攻)
   「自然と文明のなかの魔法」参考文献授業風景

07/15:総括

▼秋学期日程(敬称略)
09/24:休講(祝日)

09/30:①識名章喜(文学部独文学)
   「美しくも退屈な自然と技術者の憂鬱—ドイツ文学における技術敵視 
   (Technikfeindlichkeit) について—」参考文献授業風景

10/07:②北崎充晃(豊橋技術科学大学)
   「知覚的リアリティとバーチャルリアリティ」参考文献授業風景

10/14:③井上逸兵(文学部英米文学専攻)
   「酒と文明」授業風景

10/21:④武田雅哉(北海道大学)
   「乳房の中国文化誌」参考文献授業風景

10/28:⑤西山智則(埼玉学園大学)
   「ゴジラとは何か——映画における放射能汚染の表象」参考文献授業風景

11/04:休講(慶早戦)

11/11:⑥八代嘉美(京都大学iPS細胞研究所)
   「キメラ時代の「自然」とはなにか」参考文献授業風景

11/18:休講(補講日)

11/25:休講(三田祭休)

12/02:⑦小塩和人(上智大学)
   「アメリカを環境史から問い直す」参考文献授業風景

12/09:⑧蔵本由紀(京大名誉教授、理論物理学)
   「非線形―世界の新しい見方」参考文献授業風景

12/16:⑨大串尚代(文学部英米文学専攻/コーディネーター)
   「アメリカン・フロンティアと少女マンガ」参考文献授業風景

12/23:休講(祝日)

12/26:休講(火曜日代替授業日)

01/06:⑩小倉孝誠(文学部仏文学専攻)
   「都市の表象―パリとフランス文化」参考文献授業風景

01/20:総括